駅近志向の高まりで「人気の街、住みたい街」は今後もガラリと変わる

(写真=PIXTA)

毎年、数多くの不動産会社や不動産売買サイトが「首都圏住みたい街ランキング」を発表しています。

上位に登場する街と言えば、吉祥寺や恵比寿、横浜、中目黒、下北沢などが常連でした。ただ、最近は武蔵小杉、北千住、赤羽、勝どき、豊洲といった街もランキング上位に登場するようになりました。

駅近や交通アクセスが住みたい街の条件に

これまで「人気の街、住みたい街」といえば、おしゃれスポットや商業施設、レストランが多く、若者が集まる流行の最先端のような街が選ばれていました。

最近、上位に浮上している街の共通点は、

・交通の便が良く、都心へのアクセス時間が短いこと
・再開発で駅前にタワーマンションが建設され、駅に近くても比較的割安な賃貸物件があること

の2つです。

住みたい街ランキングで上位に入っていた山手線の南側や目黒区、渋谷区、世田谷区、中央線沿線といったブランド力のある街でも、駅から徒歩10分〜15分を超えるような物件は通勤、通学には不便です。

利便性が良くないにもかかわらず街のブランド力が高いせいで、家賃が割高なケースもありました。

これまで見過ごされてきたものの、都心から近く、割安な物件が駅近に豊富にある北千住、勝どきは、その利便性の高さから注目を浴びていると考えられます。いわゆる下町・湾岸エリアに住むほうが便利で得だという意識が強くなっているのでしょう。

駅近志向の高まりを受けて、下町・湾岸にある再開発が進んだ街が住みたい街の上位に登場し、ランキングを塗り替えているのです。

駅から徒歩0分のタワーマンションが駅近志向を強める

新築マンションを区分所有して不動産投資を始めるときも、「駅近志向」は物件を選ぶ際の大きなポイントになります。

駅から徒歩10分を超えるような物件は、売却する際の不動産価格の下落も駅近に比べて大きくなりがちです。

誰でも知っているような大きな街には通常、駅前に商業施設やバスロータリーがあり、その周囲には商店街や飲食店街が広がっています。住宅はその先にある場合がほとんどです。駅の近くに商業圏が広がっている地域で駅近物件を購入するには高額の資金が必要です。

人々が絶対的な「駅近」を意識するようになったのは、武蔵小杉や勝どき、豊洲といった湾岸エリアの存在が見直されるようになったことが大きいと思われます。駅のほぼ真上に比較的割安なタワーマンションが建設され、人気を博したことがきっかけと言えるでしょう。

都心に近く商店街が小さな街が狙い目!?

同じ山手線でも南側より、大塚、田端、日暮里、鶯谷といった北側エリアのほうが駅前に大きな商店街がなく、駅に近く優良な投資用新築マンションを購入することができます。

東京で人気の街といえば吉祥寺が有名ですが、東京駅までの距離は約23キロです。中央線快速で約30分かかります。東京の東側で吉祥寺と同じ距離、同じアクセス時間の場所と言えば千葉県の船橋が挙げられるでしょう。東京駅まで約23キロ、総武線快速に乗れば30分弱程度と、吉祥寺とほぼ同じ所要時間で東京駅に着きます。

船橋まで行かなくとも、より都心に近い江戸川区、江東区、台東区、荒川区、墨田区といった下町エリアには、吉祥寺以上に都心への交通の便が良い街がたくさんあります。

比較的最近になって開通した都営大江戸線や東京メトロ南北線、副都心線の沿線も、駅近の割安な新築マンションを建設する余地がまだまだある分、魅力的と言えるでしょう。

人気の街の衰退が高齢化で加速する

たとえ東京でも、過疎化、高齢化、空き家問題といった人口減少に伴う街の衰退と無関係ではいられません。

不動産投資というと、中古アパートを丸ごと一棟買う手法もありますが、駅から遠く築年数が古いアパートは今後、空室率の増加や賃料低下といったリスクが高くなります。

駅から近い物件や、都心へのアクセスが良い場所に建つ割安な新築マンションの優位性が今後ますます高まりそうです。

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